生活保護世帯積立型バイターン〜予告編〜

これは、僕が過去に経験したいくつかの事実を繋ぎ合わせた作り話し。
そして昨日書いた、この話の予告編。

バイターンはこの問題を、生活保護世帯積立型バイターンにすることで、
解決することができると考えていますが、
この考えはまた改めてしっかり語りたいと思います。


とあるケースについて、とある福祉事務所に行き、
とあるケースワーカーと話した。

“とある本人”を世帯分離させ、
“あの家”から出ることが、
“とある本人”の自立のためになると思うのです。
とあるワーカーに僕は伝え、
手続きをしてほしい旨を伝えた。

ワーカーは、
福祉事務所に顔を出すように言ってるんですけど、
全然約束を守ってくれなくてと、
困ったような笑みを浮かべている。

“とある本人”に、
ワーカーは会えていないのだ。
福祉事務所に来るように言っているのは、
恐らく母親への言伝。

こういうケースはすごく多く、
世帯主ではない“とある本人”たちと、
ワーカーが一度も会えないまま移動になるというのは、
よくある話しなのだ…。

そうやって19歳まで、
一度も歴代のワーカーに確認されなかった、
ひきこもりの男性と、僕は家庭訪問して会ったことがある。

対人恐怖症だという母親と、
何度か会い、信頼関係を築き、
ようやく家に入れてもらえ、その男性に会えた。

男性はその後の検査で知的障害があるとわかった。
心理検査にたどり着くのに1年以上かかった。

話を戻すと、会えていないから、
“とある本人”の様子をワーカーはほとんど把握していない。

でも、80~100世帯、仮に1世帯4人いたら400人。
それだけケースを持っていたら、
同業者として「それはしょうがないさ」と思う。

だから、これはワーカーを責めてるわけではなく、
現実を変えるための、
おおよその実態を知る手掛かりになればと思って書いている。

“とある本人”が把握できないワーカーの、
唯一の情報源は、“あの家”に住む保護者だ。

保護者は多分こう言うだろう。

「何を考えてるのかわからない」
「仕事(学校)にも行ってるのやら、行ってないのやら…」

子どもとコミュニケーション不全になってる親なら、
誰もが言いそうなこと。

これをワーカーは鵜呑みにしないまでも、
おおよその実態として参考にするだろう。

ここで疑問が湧き起こらないだろうか?

なんで学校等に電話して聞かないのか?

学校も職場も、
生保世帯であるかないかは把握できていないのだ。
それは、高度な個人情報だから。

言われてみれは当然だが、
現場ではこんなことが起きている。

ワーカーと先生は出会うことがまずない。
先生が会いに行けば別だろうけど、その逆はあり得ない。

さて、このケースの世帯分離。
ワーカーはまず上司に相談し、検討会議を開くという。

一度も会ったことのない“とある本人”の検討会議を。
そこで、世帯分離を認めるかどうかを話し合うと…。

うーん…どうやって?
ぜったいおかしいよ。間違いなく、うまく行ってない。
噛み合ってないというか…。

もどかしいのは、ワーカーとこのもどかしさが共有できないこと。

今、最低限の生活を保障すると言っているこの国で、
生活保護の保護費の引き下げという議論が活発だ。

今日書いた、この辺の噛み合わせに、
教育を受けたユースワーカーを使うとか、
生活保護世帯が多く通う課題集中校を特区化し、
教員とワーカーがツーカーで仕事してた方が、
実質的な効果を上げるんじゃないかと、
僕は感じている。

だんだん確信に迫ってきている。
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