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うずくまっていたおばあちゃんを助けてブルーになった話

とてもショッキングなことがあった。

以下、書くべきか迷ったが、
実は、誰も知らないだけで、
リアルな日本社会の実態なのかと思い、書きたいと思う。

駅からの帰り道、23:30頃、自転車を飛ばす僕。
それはつい10分前のこと。
我が団地に入る最終カーブに小さなうずくまった人影。

そのまま行こうか、と、正直思った。

ふと、野宿者支援をしている僕の仲間を思い出し、ブレーキを握った。
僕は地元ではなんにもしていないただの普段着のおじさんでしかない、
そういう劣等感が、ふっと湧いた。

僕は自転車を停めて、大丈夫かとちょっと観察した。
よく見ると、裸足のような気がして、声を掛けることにした。
近づくとサンダルは履いていた。

「大丈夫ですか?」と、声をかける。

大丈夫だと直ぐに立ち上がろうとするので、手を貸した。
それはそれは、小さなおばあちゃんだった。
『AKIRA』に出てくるような小さなおばちゃんだった。

今、冷静に支援者目線になって考えると、
ただ、「大丈夫ですか?」を待っていたのではないかとも思う。

僕は体臭が気になり、心配になったと同時に、
「家まで送りますよ」と、おばあちゃんの手を取った。

歩きながら、具合が悪くなったのではなく、
飲み過ぎたということと、
家に猫と二人暮らしだということがわかった。
変な話だが、この方と僕の共通の話題はネコ。
そういう職業意識が働いた。

ていうかスイッチが入っている。

月に1〜2度、お酒を飲みに行くという。

僕は思う。今日は保護費の支給日なのかもしれない。

何号棟か聞いたら、団地の人ではななく、
団地に隣接するアパートに住んでいる人だとわかった。

50メートルぐらい歩いた所で、
一度休憩を入れ、僕も横に座る。

僕も酔っ払っていたから、
吸わない煙草を、吸いてえなあ〜と思う。
この時点で、相当ブルーになってたんだと思う。

「うちにも猫がいるんだよ、名前はラッキー」
と話すと、おばあちゃんも「うちのはアビちゃん、アビニシアンだから」
と、話してくれる。

再び歩き出したとき、自然と手をつないでいた。

あなたは、支援者なのかと聞かれた。

本当はなんて聞かれたか忘れたけど、そんな質問をされた。
「いつもは引きこもりとかニートの若者の支援してんだ」と答えた。

そうしたら、おばあちゃんは子どもが三人いて、
そのうち二人が引きこもっているという。

僕は話の辻褄を合わせようようと、
「一緒に住んでるの?」と聴いてみる。

別れた旦那の家にいるらしい。
相当苦労をされたんだろうなあと思いながら話を聞いていると、
アパートの前に付いた。

2階だというので、階段が心配で、部屋まで送ることにした。
直ぐ寝るのか聴いたら、自分は精神病で夜が眠れず、
となり町の病院に通っているという話になった。

僕は間違いなく生活保護を受けていると思ったけど。
そこまで立ち入るようなことは出来ないと思い、聞かなかった。

部屋に着くと、鍵がかかっていなかった。
ドアを開けると、暗闇から、おばあちゃんと同じ匂いがした。
縛られた雑誌が入り口に山となり、
縛られていない雑誌が、絨毯のように暗闇に敷き詰められていた。

おばあちゃんは、暗闇を手探りで進もうとしている。

おばあちゃんは電気を点けようとしなかった。
僕は危ないと思い、玄関の小さな明かりを点けた。

これも、今思うとだけど…。
汚い部屋を見られたくなかったのかな、と思う。
おばあちゃんは、しきりに上がっていきなと僕を誘う。
お礼がしたいんだろうと思ったけど、
僕は家に上がる気にはなれなかった。

「また、町であったら声をかけるよ」

という僕に、おばあちゃんが言った最後言葉が、僕を今も苦しめてる。
それはシンド過ぎて書く気がしない。

アパートの階段を降りながら、
涙が出てきてしまった。

僕の日常といえる範囲に、こういうことが起きている。
きっと、孤独死してしまう人は。あの人だろうと思った。
そして僕は、家に送ることしかできない。

いや、それしかしない。

自己嫌悪は、普段ほとんどしない僕だけど、
自己嫌悪なう。

これを誰かに伝えれば、誰かがどうにかしてくれるのか?
そういう導線が見えないと、僕は黙るしかない。
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