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僕らは未知への下降線へ突入しているわけではない。広井良典『日本の社会保障』を読み、僕らの代わるべきゴールを考えたい

日本の社会保障

なぜか手が伸びて、
改めて、1999年に出版された広井良典の『日本の社会保障』
「おわりに~定常化社会のビジョンへ~」だけを読んでみた。

安部政権になった今行われている「アベノミクス」に対して
大変重要なサジェスチョンが書いてあると、
今改めて感じたので、まとめてみたい。

高橋源一郎と内田樹の『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』シリーズは、
このことを徒然に語りあったもの、とも言える気がした。
ちなみにこの本の帯には、
「3.11以降の、もう元に戻れない日本で、我々はどう生きるのか」
である。

3.11前に書かれた広井良典の本書でも、
すでに資本主義の限界が語られている。
もう元には戻れない日本を、元に戻そうとするアベノミクス…。

広井良典の言う、代わるべきゴールが見出せない「目標喪失」状態で、
政治が思考停止をしているから、「戻る」しか発想できないと思う。
世界に先駆けた後期資本主義を生きる日本が、
いま、どんな価値観でこの国の舵を切るのか?

以下の「おわりに~定常化社会のビジョンへ~」の主要部まとめを読み、
改めて僕らの代わるべきゴールを考えたい。


日本の閉塞感の根本的な原因は何か?
・高齢化社会ないし成熟社会についての積極的なビジョンが見えない。
・「成長」ないし「(物質的な富の)拡大」に代わるべきゴールが見出せない「目標喪失」。
・よって、政策をその他を通じて「需要の創出」が普段のものとし「やむことなき成長」を可能にした。

「需要創出」の原動力は
①(政府による)所得再分配政策
②(公共材としての)社会資本の整備
③技術革新
④広告やモードを通じた消費刺激

・「金融」が市場の円滑油を越え、経済システム全体を左右する時代が、おわりを告げようとしている。
・新しい時代の特徴は「定常型社会」。これは少子高齢化が進んだ人口がフラットの状態になった社会。
・環境や資源の有限性からも、定常化が自ずと要請される社会。

・こうした社会においては、成長や拡大というコンセプトは人々にとっての指導理念や目標になりえない。
・広い意味での文化に関わる欲求とか、自然やコミュニティとの相互作用、あるいはそこでの時間を楽しむことが、人々の中心的な関心となる時代になるだろう。
・若い世代はすでにある程度親和的になっている。
・日本においてもっとも重要なのは、経済成長の維持ではなく、「定常化社会へのソフトランディング」ではないか。


・それには、より本質的には成長や効率や時間といった基本的な理念についての根本的な価値観の変更が必要。
・これらの変化は、一種の回帰、つまり「定常状態への再移行」であって、未知の下降線への突入ではない。
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