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普通高校の新卒障害者雇用の極めておかしな現状

今年の仕事始めに参加した、
「発達障害の人のライフスキル支援」という東京都のシンポジウムで、
宇都宮大学の梅永雄二先生が、こんなことを言っていた。
以下うろ覚え(うる覚えじゃないのね)。

養護学校に進学したい、障害のある生徒たちが、
養護学校の倍率が高くて落ちてしまい、
しかたなく一般の高校に進学せざる得ない状況がある。


このとき一緒に参加していたイイトコサガシの冠地さんと、
懇親会で二次障害の罪深さについて話していた。

それは、「発達障害の人たちのイイトコが、二次障害で奪われてしまう」
という話だった。

僕が梅永先生の話を聴いた瞬間に心配になったことは、
養護学校に行けなかった障害のある子たちが、
普通校でイジメの対象になってしまい、
二次障害を発症してしまったら、
その後のキャリアに大きなダメージを負うだろうという心配だった。

そして今日、某特例子会社の人事の方と話をして、
以下の様なことを知り、梅永先生の情報と合わせ、
暗澹たる思いに、少し凹んでしまった。

・過去に高卒で手帳を取得した人をダイレクトで採用した経験はない。
・それは、企業が一から育てなければならず、退職のリスクが非常に高いから。
・支援機関を利用して実績を作り、プロの目でアセスメントされないと採用にはならない。

うん、それはそうだろうなと、
経営者的な感覚では非常に納得感の高い理屈だと思った。
同時に、支援者としての自分が「ちょちょ、ちょっと待ってよ!」と言っている。
しかしすぐに、経営者としての感覚が前に立ち、「そうですよね〜」と言っている…。
(是非、「…」等、行間をしっかり読んでいただきたい)

シンポジウムの話に戻そう。
「ライフスキル」ってなんだってこと。
僕はこれを広義の対人スキルと捉えている。(そんなものがあれば苦労しないよ!)
これと対象なのが、生きていく上であまり役立たないアカデミックスキル。

発達障害の方たちの多くが、
勉強=アカデミックスキルでは落ちこぼれない。
恐らく、普通校に行くことが余儀なくされ、受かった人たちは、
特にアカデミックスキルでは問題がないだろう(ここが盲点となる)。

しかし、学校ではライフスキルで致命傷になる可能性が高い。
それがイジメにつながり、二次障害という流れが一番心配なのだ。

そして今日聞いた話を重ね合わせると、
普通校では専門職のアセスメントができないということで、
高卒での障害者枠での採用をするということはないということになり、
卒後に然るべき専門機関で訓練という名の実績を作り、
プロの目のアセスメントしてもらってから、エントリーしてくれとのことだった。

ということは、自動的に進路未決定にならざるを得ない。
専門機関を進学として捉えれば別だけど(!)。

養護学校に行けなかった障害を持つ若者及び、
高校で障害が明確になり、手帳を取得した若者は、
自動的に迂回路を経なければ、雇用されることは難しい。

そして、それがどのような挫折経験として彼らの記憶に刻まれ、
学校という最後の所属を離れる、人生の節目である時期ということが、
多くの人たちのイマジネーションの網の目からこぼれ落ちている事実。

彼らの多くが二次障害リスクと隣合わせであるにも関わらず!。

「おいおい、どこが福祉国家なんだよ!」
と、やはり支援者としての怒りが込み上げてくる。

ドライに言うと。

学校内の頑張りや成績は、すべてアカデミックスキルであるし、
それを見て立ててるのは障害のズブの素人だから、
うちの会社の業務ができるかできないかの判断基準には到底ならない。
一か八か雇うほど企業活動ってのは甘くないので、
やはり第三者機関でお墨付きをいただいてきて下さい。

うちも特例子会社ではありますが、
慈善事業じゃないんでそこはひとつ、って話である。

おいおい、やっぱおかしいよ。
当事者と企業の普通の雇用の関係になってて、
国ってものが全然出てきてないじゃん!

だからこうすればいいなんてものは、今の僕にはない。
ただ、この憤りをシェアして、
やっぱ21世紀を生きる俺ら的にはこうじゃないきゃだめじゃん、
ていうコンセンサスを導く一石になればと思う。

そして僕は投げっぱなしじゃ終わらないぜ。

絶対、ここをなんとかしたい。
何とかしなければ、僕たちが学校の中に入り込み、
いろいろな創意工夫で学校内に根を張って、
見立てだとか受容だとか言ってることが
すべてただの独りよがりになる。

なんでここが接続されてないんだ!
なんでここが拒絶されるんだ!
自分たち(行政)の初期設定不良のせいで普通科に行き、
社会の受け皿がないから敢えて普通科に行かせたのに。
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