NPO法人パノラマとNPO法人スペース・ナナさんの共同プロジェクト 『PANANAMA』 がコミュニティー居酒屋汽水をオープンします!

今週金曜日の初回の開催を前に、自分自身にも曖昧な部分があるので、コンセプト固めとして書いてみたいと思います。読んで気になった方は、是非遊びに来て下さいね。

まずは、プロジェクト・パートナーのNPO法人スペース・ナナさん(以下ナナさん)を紹介します。ちなみに海からは程遠いのですが、ぼくの中でこの外観は湘南です。

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ナナさんは、横浜市青葉区あざみ野で、性別、国籍、障がいのあるなしに関わらず、多様な人々が出会い、つながりを持ち、元気になれる場所や支え合う仕組みを世代を超えてつくろうと活動している団体です。

要するに「すべての人をフレームイン!」という、パノラマが目指す社会的包摂を共に目指す仲間であり、毎月一回、「ぴっかりカフェ」をコラボで運営しているパートナーでもあります。

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まず、「若者のための飲み屋をやりたい!」というぼくの願望を叶えるために必要だったものは以下でした。

①腕自慢のお母さんが作る料理(泣けるおふくろの味系)
②それを実現させるための温かな空間(隣がコンビニなら尚可!)


ほら、ナナさんじゃないですか!

支援者と町の人の間に立つ中間人材

そしてココ、すごく大切なポイントなのですが、ぼくの考える若者と大人のちょうどいい距離感をナナさんたちが持ってるんです。その距離感っていうのがぼくの中の「汽水」のコンセプトそのものなんです。

つまりはナナさんたちは、支援者と町の人の中間、つまりAとBが混ざる汽水域に立てる中間人材であり、必要に応じて支援者マインドも発揮できる方々なんです。ちなみにパノラマからは、同じ立ち位置の黒川祥子(ノンフィクション・ライター)がスタッフとして参加します。

汽水域とは?

以下は、オープンに際して書いた挨拶文です。

汽水域(きすいいき)とは、川と海の境目の淡水と海水が入り混じる河口部のこと。淡水魚はこれ以上先に行ってはいけないことを知り、海から川に帰る魚は身体を慣らす場になる。と、勝手に想像してみる。何が言いたいかというと、ある場所からある場所に移動する際に、汽水域のようなグラデーションが私たちの生活の中にあれば、人はもっと生きやすく移動しやすいのではないか?そんな場所に「汽水」をしたいと思います。どうぞご贔屓下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

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もしも、川と海の境目に汽水域がなかったら?

川と海の境目は、水の生き物にとってはうっかり命を落としちゃう危険エリアになるでしょう。汽水域は自然界においてとても重要な、どっちつかずの曖昧なスポットなのです。と、文字的な知識から膨らませたイメージだけで、自分のビジョンを語る比喩的表現として都合よく使ってますので、マジなツッコミ等はご遠慮くださいね。

さて、徐々に本質的な話題に移りますが、現代社会における大学は、この汽水域の機能として学生に取っても企業にとっても重宝されているのではないでしょうか? しかし、経済的な理由で汽水域を持てずに、淡水からいきなり目も開けられない塩っ辛い海水にダイブしなければならない高校生たちがいます。

そして、「負の連鎖を断つ」というメジャーなメッセージがあります。パノラマもこのメッセージに突き動かされて誕生した団体だと言っても過言ではありません。おそらく、多くの非営利団体がミッションのひとつにうたっているメッセージでしょう。

「働かざる者食うべからず」というさらにメジャーなメッセージがあります。この原理で出来上がっている資本主義社会をサバイバルしていくためには、定職=正社員に就くことが生きていく上でのマスト条件になります。

つまり学校から社会、生徒から社員、淡水から海水への移行をスムーズに行なうために、学校と社会の間に汽水域という“慣らし”を設けることが「負の連鎖を断つ」ことに他ならないんだと思うのです。

例えば、就職率が100%だと豪語する工業高校。いったい早期離職し、その後フリーターやニート状態になる若者はどれくらいいるのでしょう? もしも工業高校と地域の中小企業の間に汽水域(バイターンのような)を設けていたら、きっと早期離職は減らせると思います。

パノラマが神奈川県立田奈高校で展開している学校図書館カフェ「ぴっかりカフェ」や、有給職業体験「バイターン」は、「負の連鎖を断つ」というメッセージをベースにデザインされた取り組みであることが、やんわりとイメージしてもらえるのではないでしょうか。

パノラマが行っている支援は、負の連鎖を断つための所得階層からの移動可能性(transferability)を高める支援なのです。次の場所に移動してもらうためには、どうしても汽水域のような慣らしの時期が未成熟な若者には必要なんです。

淡水から海水への道先案内人も淡水で休みたい

支援者であるぼくは、淡水から海水への道先案内人なんだと思います。そんなぼくも塩辛い海水の中を泳ぐ都市生活者の一人でもあるわけです。時に塩分濃度が高すぎて目を開けていることさえツライ時だってある。ふと、淡水が恋しくなる。せめて、汽水をと。

ヘトヘトになっているぼくをよそ目に、「ぴっかりカフェ」に来たボランティアの大人たちが妙に元気を取り戻している秘密がここにあるのです。若者たちにとって汽水域が必要なように、ぼくら大人にだって汽水域が必要なのです。それがボランティアさんと生徒のウィン・ウィンになってて、結果があのほんわかしたムードなんです。

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支援者という看板の灯を落として

支援者という看板の灯を落として、一人の大人になることがぼくにも必要なのです。そんな看板を消した自分の方が、実は若者への貢献度が高いのではないのだろうか? プロ支援者という肩書きを使うぼくがこんなことを言っていいのかなとも思いますが。「酒が入った俺の方がいいこと言うぞ」という自信があります。

それは、ハローワークでたまたま見つけた求人でこの業界にデビューしたぼくがたまに、支援者だとか相談員とかいう肩書きが邪魔くさくなるときがあって、飲み屋のカウンターで隣になった兄ちゃんにならこんなこと言うだろうし、ぼくの夢の続きの話もすると思うからなんです。

そんな委託事業の相談ブースでは絶対起こらないことを、ナナさんたちとやってみたい。それを求めてた若者たちと会いたい。「支援」という言葉に違和感を持つ人は多い。しかし、ぼくのアイデンティティは「支援者」だ。でもそれを置いておける時間が汽水。支援機関の利用者が、一人の若者になり、君とぼく、俺とおまえになれる場所、それが汽水。

地域の中や職場でまだ居場所を見つけられずにいる人や、次のステージに進みたいんだけど迷いがある人、そんな人たちの話をお酒を飲みながら聞き、語り合いたい人のたの飲み会。それがコミュニティー居酒屋「汽水」なんです。

第一回目の開催は以下です、
日 時:8月5日(金)開店18時〜閉店21時
参加費:1,000円ポッキリ!ドリンクはALL持ち込み
定 員:10名
場 所:NPO法人スペースナナ 横浜市青葉区あざみ野1-21-11
申し込:npo.panorama@gmail .com または当ページのメッセージまで

お酒が飲めない方も歓迎です。お会いできるのを楽しみにしています。

NPO法人パノラマ 代表理事 石井正宏
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