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若者支援者は鏡のような自分を創るお仕事。キャリア・カウンセラーは鏡のような自分とのコミュニケーションを円滑にする仕事。

質問を受け、その答えを鏡のような自分に一度問いかけてから返答する、ということをぼくらは無意識的に、或いは意識的にしていると思う。
ところが、この問いかける鏡のような自分を持たない(持てない、持てなかった)人というのが相談者の中にはいます。

そのような人たちの多くは、借り物のQ&Aを心の引き出しにしまい、質問に応じて、引き出しを開けて答える、というようなことをソーシャル・スキルとしてします。

ですが、Q&Aには人格がないので、いくつかの質問に答えるうちに、整合性がつかなくなったり、引き出しが空っぽだったりして答えられずに、質問者を苛立たせてしまうということがあります。

また、間違った引き出しを開けてしまいドン引きされた、空気を読まないと言われたなどは、発達障害の方たちには多いエピソードですよね。

このような経験を繰り返しているうちに、引き出しの答えが間違っているんじゃないかという不安に変わり、質問に答えることができなくなり、コミュニケーションを避けるようになってしまう人もいます。

この質問が面接官からの質問だったらどうでしょう。鏡のような自分がいない求職者は、面接官の質問に、必死に借り物のQ&Aの引き出しを検索して答えようとしますが、採用のプロは借り物の言葉だということにすぐに気が付きます。まず採用されることはないでしょう。

不採用になった鏡のような自分を持たない人たちの取る対策は、空っぽだった引き出しに新たな借り物のQ&Aを入れることだったりするわけですが、これが無業期間を長期化させる要因になっている場合がとても多くあります。

理由は明白です。新たな借り物のQ&Aにもやはり人格がないのです。

では、鏡のような自分とは何でしょう?

きっと、人と交わったり、ケンカしたり、仲直りしたり、なにかに夢中になって打ち込んでみたり、読んだ本や見た映画、景色、つまりは経験。その経験が創り上げた自我なんだと思います。

ぼくら若者支援者というのは、この自我の形成のお手伝いをする専門職なんだとぼくは思っています。だから、上記の経験をなんらかの理由でできなかった人たちに、無理やり鏡の中の人を作っても意味がないんですよ。

その鏡の中の人は、相談室というカウンセラーとの一対一の時にしか現れてはくれません。

この経験にとことん付き合い、鏡の中の人を創ること、これが若者支援者の仕事です。一方、鏡の中の人とのコミュニケーションを円滑にするのがキャリア・カウンセラーの仕事ですよね。

この辺、借り物のQ&Aを仕込むことが得意なキャリア・カウンセラーの方々に考えてみてほしいことだと思っています。

自分のクライエントが、問いかける鏡のような自分を持たない人なのか、或いは持てない、または持てなかった人なのかどうか、しっかりアセスメントしてあげてほしいと思います。
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