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あなたのお子さんは、『イジメ皆勤賞』ではありませんか?

『イジメ皆勤賞』とは、イジメを日常的に学校で受けているにも関わらず学校を休まず通うこと。


「中学は暗黒時代でした」回想する若者によく出会う。

話を聞くと、クラスのいじめっ子だけではなく、年下や異性からの壮絶なイジメを受けており、フラッシュバック等のトラウマを抱えている。しかし、意外なことに学校は休まず、皆勤賞を取るほどだったりする。

端から見たら、なんで学校を休まないのかが不思議なケースを、ぼくは『イジメ皆勤賞』と密かに名付け、その理解し難い謎についてアンテナを張っていた。

以下は、すべてのケースが当てはまるとは言わない。しかし、確実に存在するケースとして、保護者や教師、支援者が考えるきっかけになればと思い書き進めたい。

話を聞くと、親の登校圧力が非常に強く、学校に行かなければ行かなかったで、母親との朝のバトル、会社から帰ってきた父親にコテンパンに叱責されてしまう生徒たちである場合が多いことがわかってきた。

学校に行けば、保健室や図書館に逃げ込むことが出来るかもしれないし、いじめっ子たちの気分や、先生が目を光らせることで、イジメから回避できる可能性がある。しかし、学校を休めば、親からの叱責は回避のしようがない。

こう考えると、イジメらていても学校に行った方がまだマシで、ある意味では合理的な判断だと言えなくもない。しかし、これはあまりにも切ない…。

しかし、本人の話を聴いていると、それが本人の気質なのか、親から刷り込まれたものかは判然としないが、本人の中にも「休んではならない」という頑なな“ネバナラナイ・マインド”を持っていたりすることに気付くことも多く、『イジメ皆勤賞』の問題の根は想像以上に深いことが見えてくる。

さらに、『イジメ皆勤賞』が困難ケースになるのは、見立てとして発達障害の可能性が高いのが特徴であり、恐らく親はそのことを受容していないか、拒否しているケースが多く、社会一般の規則や常識や慣習を本人に押し付けていることも見えてくる。

父親とは限らないが、圧倒的に父親の無理解、非受容が、大きく本人の人生を歪めてしまっているケースが確実にあると感じる。そしてこれが、福祉的サービスを受けるために必要な障害者手帳の取得の際に障壁になってくる。

親が一番安心できる空間であるはずの家をシェルターとしては利用させず、いじめっ子たちが待ち受ける学校に押し出し、社会の一員として生きていくための配慮を得るための手帳取得を阻み、厳しい社会への順応を迫る…。

これは、もっとも二次障害が発症するリスクの高い状態ではないだろうか?

そして、卒業後の進路選択にもひとつのパターンが存在している。たいてい「高校は楽しかったです」と言うのだ。

中学という “一緒くた” から、学力等のふるいにかけられた私立や定時制など、高校で一旦救われているのだ。話はやや脱線するが “一緒くた” というのはインクルーシブ(包摂)と言えるのかもしれない。しかし、“一緒くた” にすることで生まれるエクスクルーシブ(排除)があることは、押さえなければならないポイントだとぼくは思う。

高校を楽しく過ごし卒業すると、専門学校などに進学する。そして授業についていけない、高校のように友人ができないことで中退してしまったり、中学時代のように皆勤賞で卒業まで行くが進路未決定になる。そしてぼくら支援者たちが出会うことになる。

こういう事例にぼくだけではなく、多くの支援者が出会っているわけだけど、俯瞰してその方の人生を見た場合、ターニング・ポイントは中学時代の『イジメ皆勤賞』だったのではないかと思う。

あのときに、学校以外の学びの場を用意し、もしもこの若者を逃がしてあげていたら、この人はどんな人生を歩むことが出来たのだろう?

それが、今よりいいなんて保障はどこにもない。ただ、『イジメ皆勤賞』は、言ってみればTKO、ドクターストップのないボクシングの試合のようなものではないだろうか?

彼らが中学時代に毎日食らったボディーブローは、自尊感情の喪失や、育まれなかった自己肯定感として、今も尚、ダメージ(トラウマ)として彼らの中に残っている。

それさえなければ、自立可能性はぐっと高まるとぼくは思う。ボクシングの例えを出したのでついでに言えば、レフェリーになれたのは誰だったんだろうか? それは間違いなく教師だと思う。

「毎日休まず来て偉いね」じゃないし、「それでも休まずに学校には行ってたんですよ」ではないのだ。

『イジメ皆勤賞』をなくすために、保護者が良き理解者となるための学習機会が絶対に必要だと思う。そして、フリースクールのようなオルタナティブな学びの場や、子ども食堂のような逃げ場をどんどん大人たちは作っていかなければならないと思う。

あなたのお子さんは、『イジメ皆勤賞』ではありませんか?
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