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学校からの排除をしないために教員課程の学生たちに、学校周辺の社会資源の活用について考えてもらいました。

黒板

横浜市立大学の教職課程の学生に対して、
ゲスト講師として前期と後期で計4回の授業を受け持たせてもらいました。
学生が今後、教師として立ち向かわねばならない若者を取り巻く社会課題について、
学生のうちからしっかり意識を持ってほしいというのが教授の狙いです。
また、全員が教員になるわけではないので、
3rd Placeの受け入れ住人として彼らに対してできることに、
思いを馳せる時間になればと思っています。

シェアコロのミッションそのものと言っても過言ではない、
先生支援の根幹部分のこのご依頼は、
とてもやりがいのあるものになっていると同時に、
教育という「国家百年の計」を背負った教員の人材育成について、
不安を覚える体験にもなっています。

前期には、課題集中校の生徒たちの問題や、
その背景にある世帯の貧困問題についてお話し、
その解決策の可能性として「バイターン」や校内相談について紹介しました。
学生たちは、自分の知らない自分の住む場所で起きている問題をはじめて知り、
驚きの表情で僕の話を聴いているという感じでした。

後期は、ワールドカフェ事例検討会で、
困難状況にある高校生の支援計画を組み立ててみるというのをやりました。
ちょっと計算違いだったのは、
学生たちが支援計画を立てる基板となる社会資源を何も知らないことです。

例えば生活保護の仕組みや、児童相談所や児童民生委員の存在、
ひょっとしたら自分もお世話になるかもしれないサポステも知らない。
(サポステの紹介冊子が一階の入り口にあるんですけどねえ〜…手が伸びないよなあ)
僕は学校周辺の社会資源については学習済みかと思って組み立てていたので、
学生たちが、生徒目線でしかその困難を抱えた高校生を見れないことに慌てました。

ご依頼ただいた教授とワークショップ中しばし立ち話し。
「こういうことを教わる機会はないんですよね、非常に不味いと思います」
このような危機感が教授のご依頼の背景にありました。
この教室の半数の学生は教員になるでしょう。
その過程で学校周辺の社会資源については学ぶ機会はないのです。
また、教員になってからもそのようなことを学ぶ機会はほとんどありません。

目の前の学生たちとリンクして目に浮かぶ若い先生たち。
高校等で教員研修を担当させてもらうと、
決まって僕のところにやってくるのは20代の若手の先生たちです。

先輩の教員とも、他校の新任教員とも、
ましてや校外のネットワークも持ち合わせていない若手の先生たちが、
目の前で起きている困難ケースについて、真剣な眼差しで相談してきます。
「こういう先生がバーンアウトしちゃうんだろうなあ」と思いながら、
自分につながることでそれが回避できないかということを考えたりします。

皆さん共通しているのは「情報のない中での混乱」です。

僕の目の前で、僕が出した無理難題に取り組む学生たち。
このまま何も知らないまま学校に飛び込んだら、
きっと僕が出会ったあの若い先生たちのようになるだろう…。

僕はそこで自分でどうにもできないからといって諦めるな、
なんとか人の力を借りて包摂するんだ、という話をします。
学校からの排除は本当に簡単です。
しかもそこから罪の意識を排除することは更に簡単なことです。
卒業までに1クラス分の生徒が中退してしまう学校では、
そんな罪の意識すらわかないのではないでしょうか。

でもそこを抗わなければ、この国がおかしくなる。

一気に「国」なんて言葉を使って飛躍しましたが、
その飛躍に追いつくにはイマジネーションが必要です。
そしてのそのイマジネーションを深めるのが情報です。

僕はそんな授業をしたつもりですが、もうちょっと軌道修正が必要そうですし、
「国家百年の計」にコミットするのはそんな簡単なことではないでしょう。

この授業を受けて、後2回の追加のご依頼をいただきました。
また来年度も、ご依頼下さるとのことでしたので、
このコンセプトを基にブラッシュアップし、
教員を目指す学生たちに有意義な時間を提供できるよう頑張りたいと思います。

そして、その先の若い先生同士の支え合いになんとか貢献できないか、
そんなことを思う今日この頃です。

最後に。写真は教授が授業のまとめで黒板に書いたものです。
高度経済成長時代は学校からの排除が社会からの排除ではなかったが、
今は、学校からの排除が=社会からの排除になっている、
というお話を学生にされており、本当にその通りと思いました。
心に焼き付けておきたいと思います。
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