スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

工業高校の先生方へ。

かれこれ10年ぐらい前のサポステ事業開始当初から、
一貫して工業高校の先生や校長先生から、
「工業高校はみんな就職できるので支援者の助けはいらない」と、
丁重にお断りされてきました。

つい先だっても、
バイターンのセミナーに参加していた工業高校の先生が、
就職の口は間に合っているから、
うちにはそういう支援は必要がないと言われ、
僕はがっかりしました。

工業高校ってそんなに素晴らしかったっけ?

プロフィールにあるように、
僕も(都立で一番頭の悪い)工業高校の出身です。

時代は大きく変わりましたが、
かねてから自分の記憶との不一致に、
工業高校の先生たちの発言に違和感を抱き続けてきました。

少なくとも僕のいた工業高校は、
工業高校で技術を身につけて就職したいヤツらが来ていたのではなく、
学力的にも経済的にもそこにしか行けるところがなかっただけで、
非積極的に工業高校を選んでたヤツらが通うヤンキー高校でした。

中3の僕は、勉強が嫌でイヤでしょうがなかったので、
社会がどんなところかもわからずに、
中学の先生には就職すると言っていました。

どんなにそこが社会=仕事が大変な世界だろうが、
僕にとって勉強より大変なことは他にないと思っていました。
それぐらい勉強が苦痛でした。

中学校で行われている授業が僕には何も理解できなかったし、
先生の質問に手を挙げれないことや、
テストの点数、通知表の成績が悪いことが恥ずかしかった。

英語と数学が1でその他は2、
努力しようにも掛け算がわからなかったし、
筆記体で進められる英語の授業は板書もできませんでした。

中卒の母は僕に勉強を教えることは一切なく、
結局中学の勉強は何もわからずただ机やテストの裏に、
ビートルズのロゴやギターを持った男たちの落書きをしてました。
僕の落書きの集大成のようなパラパラ漫画がクラスで大ウケしたのは、
僕にとって自己肯定感を高める出来事のひとつかもしれません。

僕が高校に入学したのは、中3の時だけ行かされた塾で、
好きだった塾の先生が、ここなら行けるかもしれないと言った
工業高校を勧めてくれたことがきっかけでした。

先生の顔を立てるために受けたようなものでしたが、
僕は国語ができたのでその点数でかろうじて合格できました。

そんな僕だから、
入学しても超満員電車で1時間以上かけて通いっていたにも関わらず、
やはり授業についていけず、工業に興味も持てないまま、
3年間ただただ、やはり机やノートに落書きしてました。

在学中、タバコで3回捕まったのも、
今考えれば相当に自暴自棄な生徒ですね…。
今目の前にそんな生徒がいたら僕はこう思うだろう。
「こいつ、なんの希望も持ってないんだろうな…」と。

あの頃と、時代は大きく変わりましたが、
僕のエピソードは、
笑っちゃうぐらい現在の公立学力下位高校の生徒ニーズそのものです。

改めて言うと、
あの頃、工業高校を積極的に選んでいたヤツはほとんどいなかった。
その高校なら行けるかもしれないと東京中の馬鹿生徒が押し寄せ、
7倍にもなった倍率がそれを証明しています。

しかもその倍率を潜り抜けて入学してきても、
夢や希望を持って入学したわけじゃないから、
友人たちは簡単に中退していきました。

僕自身、高3の時に退学騒動があり、
ある先生の「往復ビンタ」という配慮で中退を免れた一人ですw。

卒業までに中退者でクラスは半分に減り、
ガラ空きの教室の後ろはプロレスのリングと化していました。

前置きがとても長くなりましたが、
さっき何気なく某県の県立高校の中退者資料を見ていて、
明らかに工業高校の中退者が普通科高校より多いことに目が止まりました。

普通科も農業高校も総合高校も多いところは多いので、
特別なことではないとも取れるデータですが、
恐らくどこも「学力的にも経済的にもそこにしか行けるところがなかった」
というニーズに対応して作られた学校特有の中退問題だと思います。
(昔はこのニーズを工業高に集中させていたのを、
産業構図の変化や大学進学率等により、今は普通科等に分散させていると思う)

即ち時代は変わったけどニーズは何も変わっていないということです。
むしろ大学進学率が当時(昭和59年)29.6%で、
現在が50%前後で、高卒求人の激減などを考えると、
そのニーズはより複合的困難を抱えているといえるのではないでしょうか?

これが僕の冒頭に書いた、工業高校の先生たちの発言の違和感です。

工業高校関係者の皆さんへ。
残る生徒が残って結果を出してくれれば、
それで何の問題もないのでしょうか?

リサーチ不足ですが、
僕は上記の中退率と、その学校を卒業した生徒の早期離職率には、
相関関係があると思ってます。

中退した生徒はなかったことにし、出た後のことは感知しない。

公共教育機関の機能、或いはミッションとして、
それでは立ちゆかなくなるのは自明です。

就職率を隠れ蓑にして、「大丈夫」はもうやめて、
様々な社会資源と手を結び、
総力戦で子どもたちを守り、育てて行きましょう。
お願い致します。
関連記事
スポンサーサイト
xmlns:og="http://ogp.me/ns#"
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。