スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウォンツ学生とニーズ学生 〜ウォンツをニーズに変えるのは交流と対話〜

潜在的な購買欲求であるウォンツ(Wants)に対して、
テレビCM等、さまざまな広報展開から、
潜在欲求を顕在化させ、購買層にニーズ(Needs)を喚起させ、
店舗に足を運ばせたりポチッとしたり、購買行動を起こしてもらう。
これが日々脈々と行われているマーケティングです。

キャリア支援センターや、学生相談室を店舗として考えた場合、
店舗であるキャリア支援センター等に現れる学生は、
自分自身の必要としている支援を自覚している学生だけです。
僕は彼らを「ニーズ学生」と呼んでいます。

店舗=キャリア支援センターにはニーズを持った学生しか来ないのです。
キャリア支援センター

弊社で平成23年度に実施した「QOUL|大学生の生活満足度調査」によると、
大学のキャリア支援センターを積極的に活用している学生は5.4%
必要に応じて活用している学生は21.3%でした。
これはニーズ学生の数と言えるかもしれません。

一方、キャリア支援センターを活用したことのない学生は55.2%でした。
就活が本格化している4年に絞り込んでも31.3%が活用なしです。
彼らの中には以下のような状態であることが推測されます。

1. 自力で十分就活が出来ている。
2. 自分自身の支援の必要性を感じつつも行動に移すまでの動機がない。
 或いは受けても無駄だと思っている。
3. 自分自身に支援の必要性があるのに自覚していない。

この2と3の学生を、僕はキャリア支援センター等、
学内支援機関に現れない「ウォンツ学生」と呼んでいます。

ウォンツ学生は掲示板のポスターや、教職員の促しだけでは、
ウォンツがニーズに変わることはありません。
しかし、ここを変換する装置を大学が持たない限り、
どんなにいい相談員を配しても、
支援の必要な学生に出会うことのないまま、
就活もせずに進路未決定で卒業して行く学生が絶えないと思います。
(キャリセンに行けば結果がでるのかというのはまた別の議論ですが)

高校で相談業務をしていると、先生が生徒を連れて来た際に、
よくこんなことが起こります。

「別に困ってることなんかなにもないのに先生が行けと言うから来ただけ」
というふてくされた態度の生徒が、
数十分後には涙を流しながら自分のことを話している。

これは、先生は生徒の支援ニーズを感じとっているけど、
生徒は自分自身の支援ニーズを感じていながら、
「どうぜ大人に相談しても無駄」等の自暴自棄になっているよくあるパターン。

つまり生徒はウォンツな状態で連れて来られ、
それを相談員が噛み砕きながら課題を整理して話しているうちに、
支援ニーズが顕在化してきて涙が出た。ということだと思います。

この際の、生徒と相談員を繋いだのは先生です。
「うぜえな」とか言う生徒を“なだめすかす”という高度な対話技術を駆使して、
嫌がる生徒を、相談室まで連れて来てくれました。

狭い高校内ではこういうことはよくある光景ですが、
広大な大学ではどうでしょうか?
また、高校は担任という生徒の担当があることをも大きいかもしれません。

僕は、大学には先生でもない、相談員でもない、
学生と学内支援機関をつなぐコーディネーターが
必要なのではないかと考えています。

このヒントは、僕が高校の学校図書館ではじめた相談スタイルにあります。
なんの相談ニーズもなく図書館に本を読みに来た生徒に、
「あんた誰?」と言われて出会い、そこから意味のない駄話しという、
これまた高度な対話技術を駆使して関係構築していく。

こうして関係構築した生徒の中から、支援ニーズを見つけ、
一緒に進路指導室に求人票を見に行ったり、
担任の先生を交えて相談することになったりしています。

僕はこれを交流型アウトリーチ相談と呼んでいます。
大学のキャンパスや学食やカフェに何気なくいる大人(怪しい!)。
この学生でも教職員でも相談員でもないような相談員が、
キャンパス内で学生と対話でつながり、
そこから学内外の支援機関にリファーしていく。

そんな新しい大学内支援をシェアするココロは模索しています。
ご興味ある大学関係者の方はご連絡ください。

「QOUL|大学生の生活満足度調査」のアンケート結果は、
こちらから無料ダウンロードが可能です。
関連記事
スポンサーサイト
xmlns:og="http://ogp.me/ns#"
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。