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引きこもりの若者の3つの状態。しかし見た目は1パターンの落とし穴。

引きこもっている若者と保護者の関係は非常にデリケートです。
保護者の方からよく聞くのは、押していいのか、引くべきなのか、
どう対応していいかわからないということ。

一緒にいる時間の長いお母さんたちはイライラが募っていて、
「本当はドカ〜んと言ってやりたいんだけど、
 それは逆効果だから我慢しているんですよ…」と困り果てた様子で言います。

でも、それが本当に逆効果なのかは判断が難しいですよね。
ドカ〜んはともかく言った方がいい場合もあります。

支援の手法はケースバイケースですし、様々な考え方があると思いますが、
今日は僕が弊社の保護者セミナーでお伝えしていることを書いてみたいと思います。

まず最初のポイントは、引きこもりの方の状態は、
ざっくり分けて3パターンしかないと僕は考えています。

1.どうすべきかを葛藤し、将来のことを考えている。

2.引きこもりが長期化し、どうしたらいいのかわからなくなっている。

3.思考を放棄して何も考えていない(或いは自分の置かれている状況を理解していない)。

時系列でいうと、1.が引きこもりの初期段階の方に多いです。
葛藤を解消できず、壁に穴を開けたり親への暴力をふるうなどはこの時期。

本来は気のおける仲間たちと語り合い、
ぶつかり合いながら気づくことを一人でやるわけですから、
こういう状態が長引くのは精神衛生上、相当しんどいんはずです。
ですので、ここはあまり長くは続かないので、親的にはちょっと我慢の時期だと思います。

実際、「僕も引きこもっていた時期がある」という言葉は、
個人の引きこもりのイメージにより重さは違うにしろ、
1.から自力で抜けていく若者の方が実は一般的なのかもしれません。

1.のような、自分で考えられている時期に、
保護者からの情報提供や第三者の介入は逆効果です。
精神科医や保健所に相談に行くと、
「充電中なので待ちましょう」というアドバイスをされることが多いようですが、
待っていいのはこの時期だけです。

この時期を過ぎても待ち続けたことが致命的になっているケースが目立ちます。

逆に、物や保護者に当たり続け、
数年経っても収まらないケースは医療的な面からの相談をお薦めしています。

1.が充電期だとすると、2.の中期以降は放電期になりエネルギーを失っていきます。

しかし保護者の方は、「今は充電しているのだから待ちましょう」というアドバイスや、
1.の頃の荒れた状態に戻るのが怖くて、「待ち」の状態を維持し、
向きあいことを先延ばしにしてしまいます。

この保護者の心理は非常によくわかりますが、
「どうしたらいいのかわからない」状態で待っても何も起こりません。
(待ったことが功を奏したケースも勿論あります)

支援機関の情報提供や家庭訪問の依頼等、
次のステージの提案をしてあげるべき時期が2.です。

ここをスルーして4年ぐらい経ち、或いは子どもが30歳を迎えようとした時に、
保護者の方はいい加減まずいと支援現場に相談に訪れます。
この時には手遅れとは言いませんが、かなり社会復帰に時間のかかる状態になっています。

3.も稀にあります。中には知的や発達に課題を持っているケースもあります。

2つ目のポイントは、
それぞれの状態は違うものの、保護者が目撃する姿、或いは保護者目線では、
見た目がすべて3.の「何も考えていない」ように見えるということ。
ここに長期化の落とし穴があります。

1〜3の状態では、“してはいけないこ”と“するべきこと“が違うのに、
保護者にはすべて3.にしか見えないので、“してはいけないこ”をしてしまう…。

ここに家庭内での保護者の対応の難しさがあり、問題が起るポイントだと僕は思います。

最後に3つ目のポイントとして、それぞれの対応のポイントをまとめたいと思います。

1.どうすべきかを葛藤し考えている。
こういう時は待つ。してはいけないことは、ここで「ちゃんと考えなさい!」的な説教。
本人はちゃんと考えてるので、これはキレます(苦笑)。壁の穴はこれでしょう。

2.引きこもりが長期化し、どうしたらいいのかわからなくなっている。
ここはしっかり情報提供。してはいけないことは「待ち」。
生活パターン等、落ち着いてきたなと思った時に、第三者の力を借りることを提案してみましょう。

3.思考を放棄し何も考えていない(或いは自分の置かれている状況を理解していない)。
ここはしっかり向き合うことを考えましょう。してはいけないのは友だち親子的共依存です。
「家族関係は非常にいいんだけど」と思っている保護者の方は、
自分のお子さんのことが客観的に見れていない可能性が高いので第三者に相談してみて下さい。

最後に、保護者の方にお伝えしているのは、
僕が家庭訪問して出会った若者たちは、
ほとんどの方が全員が2.の「自分ではどうしていいのかわからなくなってしまった」方たちでした。

そして、僕の実感ですが、
彼らは、僕のような支援者が現れるのを待っていたんだろうな、ということです。
ここに保護者と本人の「待ちのお見合い」があるんです。

ちょっと前に書いたこのブログには、大学生とキャリア支援センターのお見合いについて
書きましたが、いろんなところで、いろんなお見合いが起きていて、
いろんな停滞が生まれているんだと思います。
これって日本が国家的コミュニケーション不全に陥っているってことではないでしょうか?

話がそれましたが、来週25日に保護者セミナーがあります。
こんなような話を事例を交えて1時間半お話しますので、
よろしければ、こちらから詳細をご確認いただき、ご参加下さい。

こちらも併せてお読みいただけると嬉しいです。
見えないことで膨れあがる不安に対して、
支援機関を可視化することで安心が生まれる「保護者のためのはじめの一歩セミナー」
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