「いるいる」を「やるやる」に変える「ソーシャル・ムーブメントに参加してもらう6つの条件」

大学の教授や高校の先生方、企業さんでも、コミュニティでも、
僕が取り組んでいる若年者問題について説明すると、
皆さんの反応は大抵が、そういう若者がうちにも「いるいる」だ。

そして「実はね」などと小声で話が始まる。

皆さんの思いは共通してて、
この「ひきこもり ~みんなが知ってる隠しごと~」に書いたように、
気にはかけてて、なんとかしてあげたいけど、
手出しができないでいる感じ。

だから「いるいる」で終わってしまい、
「やるやる」にはならない。

しかし、皆さんのワクワクとした期待感を含んだ「やるやる」がないと、
社会は1ミリも前には進まない。

就職希望高校生のための有給職業体験バイターンには、
現在40社の企業様にご登録いただいている。
40人の経営者の方々が「やるやる」と言ってくれたということだ。

皆さん、趣旨説明のイマドキ若者事情の段階では「いるいる」という状態。
これが、バイターンという仕組みを説明し終わったときには
「やるやる」に変わっているのだ。

この「いるいる」が、どうやって「やるやる」に変わるのか?

ここにマルチ・ステークホルダーを巻き込んだ
ソーシャル・ムーブメントを起こすヒントがあるのではないか。

登録企業の皆さまのこと及び、
よこはま若者サポートステーションから若者を数多く職場体験先として
お引き受けしている弊社の体験も踏まえ、ポイントを整理してみたいと思う。

「ソーシャル・ムーブメントに参加してもらう6つの条件」

1.自分の得意分野や類似成功経験で関わることができる。
2.自分の業務時間内に関わることができる。
3.誰かがやらなければならないルーチンワークがある。
4.若者が育ち上がれば自社の財産となる。
5.雇用関係という責任が、明確な達成値を決定する。
6.何かあった際のヘルプの出しどころが明確である。


特に5.などはバイターンに特化した条件かもしれないが、
拡大解釈することで見えるものがきっとあると思うので、
そういうポジティブなフィルターを通して、是非読んでみてほしい。

1.自分の得意分野で関わることができる。
慣れないことで無理してやったことでは、役に立てる自信が持てないが、
自分の本業(得意分野)に巻き込むことでなら、できると思える。
事業でなくても,趣味や特技で参加してもらうことはできないだろうか。
自分の中にある成功体験は、自然とハードルが下がるものだ。

2.自分の業務時間内に関わることができる。
自分の出来上がったライフワーク・バランスを崩すのは誰でも抵抗はある。
OFFタイムではなく、ONタイムでのアクションを促す。
例えば、通勤時間等の活用などで考えられることはないだろうか?
これは週末イベントで終わらせないためにも重要なことだと思う。

3.誰かがやらなければならないルーチンワークがある。
若者を受け入れるために、わざわざ仕事を作るのは大変なことだ。
時間のある誰かがやらなくてはならないルーティンワークをやってもらいながら、
若者が傍観者として職場にいられる時間こそが、中間的就労成功の秘訣だと思う。
受け入れ側も、若者も気を使わずに過ごせる時間があること。

4.若者が育ち上がれば自社の財産となる
世のため人のためという利他的な要素だけで構成するのではなく、
明確な自分のためという利己的なモチベーションが持てることは重要な要素である。
「誰のためなのかわからない」というウインウインな状態を作り出すこと。
またサスティナブルに関わり続けてもらうためにも、
間接的なロイヤリティという発想も忘れてはならない。

5.雇用関係という責任が、明確な達成値を決定する。
ソーシャルな関わりは時としてゴールが見えない。
やってもやっても課題が残り続けるという底なし沼状態となり疲弊を生むが、
雇用関係になれば明確な達成値が設定でき、
達成できなかった場合の想定も可能となり、これがある意味で保険となる。
やるべきことと、やれなかったときのことを明確に設定することで、
人は動き出せるのではないだろうか?

6.何かあった際のヘルプの出しどころが明確である。
達成値が明確であると同時に、クレームも含めたヘルプの出しどころが明確且つ、
顔の見える関係であることを約束していることの安心感が大きいと思う。

以上、僕自身も随分考えながら書いてみたが、
僕自身が異ジャンルへのイマジネーションが深まらないというのが正直なところ。
もしよろしければ、これらを参考にディスカッションしてみてほしいし、
機会があれば、僕も参加して考えてみたい。

また、バイターンの受け入れ企業皆さんとも懇親を深め、
ディスカッションをしていきたいと思う。
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